社会福祉法人 札幌緑花会

札幌地区 緑ヶ丘療育園

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緑ヶ丘療育園 ー お知らせ

緑ヶ丘療育園 外来駐車場の変更

2016-05-20

5月23日(月)より、緑ヶ丘療育園の外来駐車場が、従来の場所から緑ヶ丘療育園の入口に向かって左手の駐車スペース(3台分)に変更になります。詳しくは下図をご確認ください。

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緑ヶ丘療育園 「各部門の紹介-療育棟」「委員会体制」ページを追加しました

2016-04-19

緑ヶ丘療育園に「各部門の紹介」内の「療育棟」、「委員会体制」のページを追加しました。
緑ヶ丘療育園の療育棟の構成、委員会の体制がご覧になれます。
下記のURLか、緑ヶ丘療育園のホームページの左メニューからご覧ください。

https://ryokkakai.net/midori/f01_about/#kakubumonsyokai

https://ryokkakai.net/midori/iinkai/

てんかんミニ知識 第7回(てんかんにおける突然死)を掲載しました。

2016-04-04

 今回は突然死という重いテーマについて述べたいと思います。てんかん患者さんにおける突然死のリスクは一般健常人の24倍にものぼると報告されています。
てんかん患者さんの突然死の原因として、外傷(発作による頭部外傷や交通事故など)、溺水(浴槽内での発作による)、自殺などがよく知られています。 一方、原因不明の突然死があることが古くから知られており、sudden unexpected death in epilepsy(SUDEP)と呼ばれています。SUDEPの発生率はてんかん患者さんの死因の10%を上回るとされています。
 SUDEPは「良好な状況にあるてんかん患者さんに起きる、突然の、予期せぬ、外傷や溺水が死因ではない死」と定義されており、てんかん重積による死は除くとされています。
SUDEPの危険因子として、①発作頻度が高い、②強直間代発作がある、③抗てんかん薬の多剤併用、④頻回の薬剤変更、⑤怠薬や急激な服薬中断、⑥夜間監視ができない、⑦罹病期間が長い、⑧若年成人、⑨男性、などが挙げられていますが、議論もあるようです。
 SUDEPの原因・病態はいまだ明らかにされていません。肺、心臓、脳に生じる異常のうち、どれがSUDEPの発生に本質的で最も重要な因子かについては結論が出ていません。最近はひとつの系だけの障害では説明がつかない現象であり、不幸にも何らかの理由でこれらが連鎖的に起きることで心肺停止に至るものと考えられています。ビデオ脳波モニタリング中にSUDEPに至った患者さんの報告では、はじまりは発作後早期に生じる自律神経系の遮断であり(それに対応して脳波では全般性脳波抑制がみられます)、引き続いて、一過性の無呼吸、徐脈・一過性の心静止がみられた後に、最終的に無呼吸、心静止、そして心肺停止に至ったとされています。なお、複雑部分発作では発作時に心静止があっても自然に回復することが多いのですが、二次性全般化発作では発作後に心静止となり、そのままSUDEPで死亡する率が高いと報告されています。
 今回は難しいお話になってしまいましたが、とくに患者さんが一人暮らしの場合には深刻な問題となりえますので、本人だけでなく家族の方々にも頭の片隅に留めておいていただければと思います。

てんかん外来  皆川 公夫

てんかん外来 臨時休診日のお知らせ

2016-03-31

平成28年 5月12日(木) 終日 私用のため

平成28年 5月13日(金) 午後  学会出席のため

平成28年 5月18日(水) 終日 ~ 5月20日(金) 終日  会議出張のため

平成28年 6月 2日(木) 終日  ~ 6月 3日(金) 終日  学会出席のため

休診させていただきます。

ご迷惑をお掛け致しますが、ご了承のほどお願い致します。

てんかんミニ知識 第6回(ドラベ症候群)を掲載しました。

2016-03-16

 ドラベ(Dravet)症候群とは、1978年フランスの女医Dr. Charlotte Dravetにより提唱されたてんかん症候群で、乳児重症ミオクロニーてんかんともいいます。
 乳児期に発熱により誘発され、特徴的なてんかん発作が生後1年以内の正常な乳児に発症し、1歳以降にはさらに様々な発作も付随して起きることが特徴です。日本人では入浴による体温上昇が発作の誘因となりやすいことも知られています。
 発症当初は熱性けいれんとの鑑別が難しい場合もありますが、本症候群では頻回のけいれん発作を反復し、しばしばけいれん重積状態を起こして緊急入院や集中治療管理を必要とします。最近、本症候群ではSCN1A遺伝子の変異がみられることが多いことがわかってきています。
 生後1年間は脳が急速に発達する時期ですが、この頻回のけいれん発作やけいれん重積によって脳が障害を受け、正常な乳児においても急速な精神運動発達の遅れが生じるとされています。1歳過ぎから遅れ始めますが、4歳以降になると遅れは鈍化するといわれています。また、2歳以降に運動失調、筋緊張低下、多動、錐体外路症状も出現します。
 長期予後は不良であり、経過中の致死率は16~19%で、突然死が最も多く、次いで急性脳症、溺死となっています。また、患者さんの半数以上は知能指数が50以下とされています。
 本症候群ではけいれん重積に対する対策が非常に重要です。自宅で発作がはじまった際に家族が常備の頓服薬を投与して発作を短時間で止めることができれば長時間の発作による脳障害が起こらずに済むので知能の退行を防ぐことができます。
 しかし、日本では残念ながら家庭で投与できる有効な頓服薬はありません。ダイアップ坐薬は効果が出るのに時間がかかりますし、エスクレ注腸キットの効果も限られているようです。
 海外では速効性に優れたDiastatという注腸薬やBuccolamという口腔粘膜投与製剤があり、家庭でも有効な治療ができるようになっています。
 ドラベ症候群患者家族会はこのBuccolamの日本での発売早期承認に向けて17万人分の署名も厚生労働省に提出しており、早期承認が期待されています。

                           てんかん外来  皆川 公夫

緑ヶ丘療育園 「各部門の紹介」ページを追加、更新しました

2016-01-28

緑ヶ丘療育園に「各部門の紹介」のページを追加しました。
各部門の行っている内容や目標がご覧になれます。
下記のURLか、緑ヶ丘療育園のホームページの左メニューからご覧ください。

https://ryokkakai.net/midori/f01_about/#kakubumonsyokai

てんかんミニ知識 第5回(ウエスト医師の名前が冠されたてんかん)を掲載しました。

2016-01-04

 イギリスの医師ウィリアム・J・ウエストは、自分の息子がいままで報告されていたてんかん発作とは異なる特徴的な発作をおこしたため、1841年に初めて症例報告として発表しましたが、その後20世紀になってようやくこの疾患が注目されるようになり、彼の名が冠せられて「ウエスト症候群」と命名されました。
 ウエスト症候群は生後6ヵ月くらいの子どもに発症し、発作は驚いたように一瞬両手を広げて頭を前屈するので、点頭発作、またはイスラム教のお祈りのように両手を上げて頭を前屈するのでサラームけいれん、あるいは寝ていて身体を急に折り曲げるのでジャックナイフ型の発作などと呼ばれています(現在ではこの発作はてんかん性スパスムと名づけられました)。寝て起きたときや眠くなったときなどに一瞬の発作を数秒おきに何回も繰り返す「シリーズ形成性」が特徴です。発作はモロー反射と似ていますが、シリーズを形成する点が鑑別のポイントです。
 この発作が起こってくると、今まで笑っていたのに笑わなくなったり、お座りしていたのにお座りしなくなるような精神運動発達の荒廃がみられてきます。
 早期発見が重要ですので、疑わしい時には動画撮影し専門医にみてもらうようにしましょう。脳波をとるとヒプスアリスミアという激烈な異常所見を認めますので診断はすぐつきます。抗てんかん薬治療は有効性が低く、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)治療が有効な場合が多いです。
 周産期の脳障害や結節性硬化症などが原因のことが多いのですが、中には予後良好な特発性の場合もあります。ちなみに、私も特発性のウエスト症候群のお子さんたちを治療した経験がありますが、幸いその子たちは完全治癒し、学校でも成績優秀でした。
 百聞は一見に如かずということわざがあります。ウエスト症候群の発作があるのに乳児健診の時に母が発作の様子を医師にうまく伝えられなかったため、診断が大幅に遅れてしまい悲惨な経過をたどったケ-スもあります。ぜひ携帯やデジカメでシリーズを形成する発作の様子を撮影して医師にみてもらってください。改めて強調しますが、早期発見、早期治療が必要なてんかんです。

                      てんかん外来 皆川 公夫

緑ヶ丘療育園 CT装置を更新しました

2015-12-01

緑ヶ丘療育園のCT装置(コンピュータ断層撮影)が16列ヘリカルCT(GE)に更新されました。

今までの装置より、検査時間が短くなることで利用者様の負担が減ります。

また3D画像などにより、今まで不鮮明だった写真が鮮明になり、診断がより正確になります。

 

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市民公開講座「正しく知りたい、てんかんという病気」のお知らせ

2015-10-14

市民公開講座「正しく知りたい、てんかんという病気」

2015年11月29日(日)13:30より、札幌医科大学にて行われます。

緑ヶ丘療育園 皆川公夫 院長の講演もございます。

参加費無料で、お申し込みは、FAX、メール、ハガキのみとなります。

詳しくは下記のPDFファイルをご確認ください。(当院が事務局ではございません)

271129市民公開講座

 

脳波室の改修工事が完了しました

2015-09-25

先日より行っておりました脳波室の防音・防磁シールド工事が完了しました。

以前より検査結果が明瞭になり、また患者様も落ち着いた環境で脳波検査を行えるようになっております。

 

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